アガットがお茶の準備をしていると、ドアをノックする音がした。
「いったいどなたでしょうか」
式典の準備で誰もが忙しい時間だ。
お茶淹れの手を止めたアガットがドアにたどり着くより早く、相手が大きな声で名乗りを上げる。
「アンリだよ。ここを開けて」
エリーヌはアガットと顔を見合わせて微笑んだ。
アンリはあの一件があって以降も、ちょくちょくこの部屋を訪れる。前世の記憶はないようで、出会った頃の無邪気な彼とのおしゃべりをエリーヌも楽しんでいる。
アガットがドアを開けた途端、アンリが飛び込んできた。
エメラルドグリーンのダブルブレストを着て正装した彼は、いつもより大人びて見える。この一年で身長も伸び、エリーヌは間もなく追い越されるだろう。
「アンリ様、おはようございます」
「おはよう、エリーヌ。それからマーリシアとアガットも」
「いったいどなたでしょうか」
式典の準備で誰もが忙しい時間だ。
お茶淹れの手を止めたアガットがドアにたどり着くより早く、相手が大きな声で名乗りを上げる。
「アンリだよ。ここを開けて」
エリーヌはアガットと顔を見合わせて微笑んだ。
アンリはあの一件があって以降も、ちょくちょくこの部屋を訪れる。前世の記憶はないようで、出会った頃の無邪気な彼とのおしゃべりをエリーヌも楽しんでいる。
アガットがドアを開けた途端、アンリが飛び込んできた。
エメラルドグリーンのダブルブレストを着て正装した彼は、いつもより大人びて見える。この一年で身長も伸び、エリーヌは間もなく追い越されるだろう。
「アンリ様、おはようございます」
「おはよう、エリーヌ。それからマーリシアとアガットも」



