アンリに至っては互いに〝正体〟を知り、何度も話をしたらしい。それも『エリーヌに近づくな』と、それぞれが主張していたと。
オスカーがリオネルの皇帝就任に皇族の中でただひとり反対していたのは、皇帝になり、いつかどこかで生を受けているであろうミュリエルの転生者との婚姻が難しくなるからだったそうだ。
その懸念が、婚礼の儀でエリーヌを見た瞬間、吹き飛んだという。あまりのうれしさに、エリーヌへ何度も贈り物をしてしまったとオスカーは笑った。
(大公殿下はきっともう大丈夫ね)
アンリのようにエリーヌの魔力に頼らずとも、前世のしがらみを乗り越えられるだろう。
彼の屈託のない笑顔を見て、そう思った。
オスカーがリオネルの皇帝就任に皇族の中でただひとり反対していたのは、皇帝になり、いつかどこかで生を受けているであろうミュリエルの転生者との婚姻が難しくなるからだったそうだ。
その懸念が、婚礼の儀でエリーヌを見た瞬間、吹き飛んだという。あまりのうれしさに、エリーヌへ何度も贈り物をしてしまったとオスカーは笑った。
(大公殿下はきっともう大丈夫ね)
アンリのようにエリーヌの魔力に頼らずとも、前世のしがらみを乗り越えられるだろう。
彼の屈託のない笑顔を見て、そう思った。



