思わず目を閉じたエリーヌだったが、その刃はアンリの頬をわずかにかすっただけだった。
おそらくリオネルがわざと外したのだろう。
アンリは舌打ちをしながら、自分の頬を乱暴に拭った。
「諦めろ、アンリの魔力では私に敵わない」
「うるさいっ。そういう自信満々なところが気に食わないんだよ! そう言っていられるのも今のうちだ! くらえっ。火砲」
さく裂した大砲をリオネルが水の盾で跳ね返したそのとき――。
ガサッという音とともに、木立からシカの親子が飛び出してきた。爆発音に驚いたか。
リオネルが弾いた炎の塊のひとつは親子の方角だ。
このままでは二頭が巻き込まれてしまう。
「危ないっ」
エリーヌが叫んだ次の瞬間、リオネルは体勢を崩しながらも水刀で炎を一刀両断。親子に当たる寸前、塊は木っ端みじんに大破した。
しかし時を同じくして――
「愚か者め!」
おそらくリオネルがわざと外したのだろう。
アンリは舌打ちをしながら、自分の頬を乱暴に拭った。
「諦めろ、アンリの魔力では私に敵わない」
「うるさいっ。そういう自信満々なところが気に食わないんだよ! そう言っていられるのも今のうちだ! くらえっ。火砲」
さく裂した大砲をリオネルが水の盾で跳ね返したそのとき――。
ガサッという音とともに、木立からシカの親子が飛び出してきた。爆発音に驚いたか。
リオネルが弾いた炎の塊のひとつは親子の方角だ。
このままでは二頭が巻き込まれてしまう。
「危ないっ」
エリーヌが叫んだ次の瞬間、リオネルは体勢を崩しながらも水刀で炎を一刀両断。親子に当たる寸前、塊は木っ端みじんに大破した。
しかし時を同じくして――
「愚か者め!」



