リオネルの口から驚くべき名前が出てきた。前世の記憶がなければ、今この場で出てくるはずのない名前だ。
アンリは口を半開きにして目を瞠ったかと思えば、次の瞬間には目を糸のように細めた。
「リオネルにも転生前の記憶があるのか。ああ、そうだよ」
開き直ったのか、アンリはあっさりと皇帝した。
(アンリ様がノーマンド? それじゃ私に嘘をついていたの?)
ノーマンドの生まれ変わりだと言えば、エリーヌが心変わりするのではないかと考えたのか。だとすれば、あまりに短慮だ。
(その上、陛下にも記憶が?)
次々に明かされる事実がエリーヌから言葉を奪う。
(いつから記憶を持っていたの? 私の前世がミュリエルだと気づいていた?)
聞きたいことはたくさんあるのに声が出ない。
「何度も転生して、やっとミュリエルを見つけたのに、今生でもマティアスのモノになるなんて。婚姻の儀で僕がどれほど打ちひしがれたか、リオネルにはわからないだろ」
アンリは口を半開きにして目を瞠ったかと思えば、次の瞬間には目を糸のように細めた。
「リオネルにも転生前の記憶があるのか。ああ、そうだよ」
開き直ったのか、アンリはあっさりと皇帝した。
(アンリ様がノーマンド? それじゃ私に嘘をついていたの?)
ノーマンドの生まれ変わりだと言えば、エリーヌが心変わりするのではないかと考えたのか。だとすれば、あまりに短慮だ。
(その上、陛下にも記憶が?)
次々に明かされる事実がエリーヌから言葉を奪う。
(いつから記憶を持っていたの? 私の前世がミュリエルだと気づいていた?)
聞きたいことはたくさんあるのに声が出ない。
「何度も転生して、やっとミュリエルを見つけたのに、今生でもマティアスのモノになるなんて。婚姻の儀で僕がどれほど打ちひしがれたか、リオネルにはわからないだろ」



