瑠璃宮の花壇の花たちも光を浴び、白く浮かび上がって見える。
さらにその向こう、遠くには宮殿が優美な姿を晒していた。とても美しい光景だ。
背もたれのない鉄製のベンチに腰を下ろし、リオネルは膝の上でカゴを抱えた。
「さっきひとつ食べてみたが、とても甘かった」
「ありがとうございます」
軸が繋がりふたつになったサクランボをリオネルから受け取り、ひとつを口に含んで茎から引き離す。噛んだ瞬間、ほどよい酸味と極上の甘味が口いっぱいに広がった。
「種は飲むなよ?」
咀嚼しながら頷くと、リオネルが内ポケットから小さな紙袋を取り出す。そこに出せと言うのだろう。
彼の前で種を吐き出すのは恥ずかしいが、せっかくの厚意を無下にできない。リオネルから紙袋を受け取り、彼とは逆のほうを向いて口から種を出した。
「本当に甘いですね」
「遠慮しないでもっと食べたらいい。全部エリーヌのものだ」
「そうおっしゃらずに、陛下も一緒に食べてください」
さらにその向こう、遠くには宮殿が優美な姿を晒していた。とても美しい光景だ。
背もたれのない鉄製のベンチに腰を下ろし、リオネルは膝の上でカゴを抱えた。
「さっきひとつ食べてみたが、とても甘かった」
「ありがとうございます」
軸が繋がりふたつになったサクランボをリオネルから受け取り、ひとつを口に含んで茎から引き離す。噛んだ瞬間、ほどよい酸味と極上の甘味が口いっぱいに広がった。
「種は飲むなよ?」
咀嚼しながら頷くと、リオネルが内ポケットから小さな紙袋を取り出す。そこに出せと言うのだろう。
彼の前で種を吐き出すのは恥ずかしいが、せっかくの厚意を無下にできない。リオネルから紙袋を受け取り、彼とは逆のほうを向いて口から種を出した。
「本当に甘いですね」
「遠慮しないでもっと食べたらいい。全部エリーヌのものだ」
「そうおっしゃらずに、陛下も一緒に食べてください」



