リオネルが耳元で笑った気がした。
「エリーヌは、私との結婚を後悔していないか?」
唐突に尋ねられて肩越しに振り返ったが、すぐ近くにリオネルの顔があったため慌てて前を向く。
「逃げられない状況で無茶な頼みをしたのは反則だったと反省してる」
「いいえ、後悔はしていません」
これは本当だ。辞退すればよかったと考えた瞬間は一度もない。
「陛下が国や民のためを考えたゆえの決断に深い感銘を受けました。微力ですが、私もお役に立てればと思っています」
子を成さない離縁前提の結婚は、アンリが成人するときに誰の介入もなくつつがなく皇帝となれるために必要なことである。
リオネルが最も大事にしているのは国の発展と安寧。皇帝としてその責務を全うしようとしている姿は、エリーヌの目にもとても眩しい。
そんな偉大な人のそばにいられる喜びは計り知れないものがある。
「エリーヌは、私との結婚を後悔していないか?」
唐突に尋ねられて肩越しに振り返ったが、すぐ近くにリオネルの顔があったため慌てて前を向く。
「逃げられない状況で無茶な頼みをしたのは反則だったと反省してる」
「いいえ、後悔はしていません」
これは本当だ。辞退すればよかったと考えた瞬間は一度もない。
「陛下が国や民のためを考えたゆえの決断に深い感銘を受けました。微力ですが、私もお役に立てればと思っています」
子を成さない離縁前提の結婚は、アンリが成人するときに誰の介入もなくつつがなく皇帝となれるために必要なことである。
リオネルが最も大事にしているのは国の発展と安寧。皇帝としてその責務を全うしようとしている姿は、エリーヌの目にもとても眩しい。
そんな偉大な人のそばにいられる喜びは計り知れないものがある。



