「プロフェッサーから聞いているぞ。たびたび姿をくらませると」
「くらませてないよ。ちゃんと報告してここへ来てるんだから。エリーヌだって、僕と一緒に本を読むのは楽しいと言ってくれてるし。おかげであっという間に完読だって」
アンリはテーブルに積み上げられた本を指差した。
「もうそれを全部?」
リオネルがエリーヌに尋ねる。
「はい、アンリ様と一緒に読んでいるとまたたく間に読み終えてしまうんです」
「ね? 僕の言った通りだろう? それにリオネルだけがエリーヌを独占なんてずるい」
「独占もなにも、エリーヌは私の妻だ」
十二歳を相手にリオネルが真剣に返す。まるで〝横取りは許さない〟といったニュアンスに聞こえて、エリーヌは鼓動が小さく弾んだ。
(変な意味合いはないのに私ったら。陛下はただ事実を述べただけに過ぎないわ)
文字通りエリーヌはリオネルの妻だから。
「リオネル、今、ヤキモチ焼いただろう?」
「は?」
「くらませてないよ。ちゃんと報告してここへ来てるんだから。エリーヌだって、僕と一緒に本を読むのは楽しいと言ってくれてるし。おかげであっという間に完読だって」
アンリはテーブルに積み上げられた本を指差した。
「もうそれを全部?」
リオネルがエリーヌに尋ねる。
「はい、アンリ様と一緒に読んでいるとまたたく間に読み終えてしまうんです」
「ね? 僕の言った通りだろう? それにリオネルだけがエリーヌを独占なんてずるい」
「独占もなにも、エリーヌは私の妻だ」
十二歳を相手にリオネルが真剣に返す。まるで〝横取りは許さない〟といったニュアンスに聞こえて、エリーヌは鼓動が小さく弾んだ。
(変な意味合いはないのに私ったら。陛下はただ事実を述べただけに過ぎないわ)
文字通りエリーヌはリオネルの妻だから。
「リオネル、今、ヤキモチ焼いただろう?」
「は?」



