あたりはすっかり暗くなり、虫の音だけが鳴り響き、
焚火の火もすっかり消え、味のあるランタンの小さな明かりを頼りに、二人は雑談をしながら、ホットミルクを飲んでいました・・・・・・。

B「ちょっと、トイレ行ってくるわ・・・・・・。」

茂みにB君が行き、トイレで用をたしていました・・・・・・。
片一方の手にはランタンを握りしめ・・・・・・。


2,3分たったころだろうか・・・・・・。

B君がランタンを持ち戻ってきました・・・・・・。
そのランタンになぜか、15cmほどの小さいおじさんがしがみついていたのです・・・・・・。


え・・・・・

A君は言葉を失いました、 脳内で え・・・・ と言ったまま
言葉を発せず 口だけがぽかーんとあいて B君のランタンを直視していました・・・・・・。

小さいおじさんは何も言わず ぼーっとした表情でランタンの明かりを見つめているのです・・・・・・。
そして、ランタンの下部分に足を絡ませ、 手をなぜか明かりのほうにかざしているのです・・・・・・。

明かりなので暖かいわけではないですが その光景はまるでストーブに手をかざすおじさんそのものだったのです・・・・・・。