「ふん、なにが微笑めば仲良しだ。くだらん」
悪態をつきなが立ち上がった若松先輩は
「おい日下部」と乱暴に呼んだ。
「は、はいっ」
「ここにいるやつのグループナンバーを確認しろ。センパイ命令だ」
「わ、わかりました…」
ぎこちなくうなずいた日下部くんは、びくびくしながら若松先輩の首もとをのぞきこんだ。
怯えるのも無理はない。
日下部くんと若松先輩はこのゲームに巻き込まれるまでほとんど接点が無かったのだ。
いや、なんなら初対面。
しかも相手はジョーカー。
若松先輩は性格もだいぶキツイし、日下部くんとは相性があまり良くないように思える。
唯一のクラスメイトとして気落ちしないように見ていてあげないと。



