残り時間5分を告げられた。
それと同時
日下部くんの背後から
1体のピエロが現れた。
「く、日下部くんっ、うしろ!」
「へ?うわぁ!!」
振り向いた日下部くんは驚きのあまり腰を抜かしてしまった。
私はすぐさまそばに駆け寄る。
庇うように前へ出れば、ピエロと真正面から目が合う。
なんのつもりなのか、なにをしに来たのか。
動向をうかがえば、その手に握られているものに気づく。
「っ祥!逃げて!」
遅れて聞こえたお兄ちゃんの声に、私は反応することができなかった。
───バチンッ!
伸びてきたピエロの手に持たれた機械が首に当てられ
そのまま意識を失った。



