◇Clown Act◇⇧




残り時間5分を告げられた。


それと同時


日下部くんの背後から

1体のピエロが現れた。



「く、日下部くんっ、うしろ!」


「へ?うわぁ!!」



振り向いた日下部くんは驚きのあまり腰を抜かしてしまった。


私はすぐさまそばに駆け寄る。


庇うように前へ出れば、ピエロと真正面から目が合う。


なんのつもりなのか、なにをしに来たのか。


動向をうかがえば、その手に握られているものに気づく。



「っ祥!逃げて!」



遅れて聞こえたお兄ちゃんの声に、私は反応することができなかった。




───バチンッ!




伸びてきたピエロの手に持たれた機械が首に当てられ


そのまま意識を失った。