大まかなルール説明が終わったあと、私たちは10分間のグループ作りタイムを設けられた。 生徒たちが動き出す。 これから始まるゲームの仲間となる人間を探し始めたのだ。 「俺らは…とりあえずこのメンツでいいよな?」 若松先輩が確認するようにぐるりと視線をまわした。 私、お兄ちゃん、日下部くん、若松先輩。 ほとんど成り行きで集まったメンバーだが、断る理由もない。 全体的な能力も特に問題ないように思える。 了承の合図を出そうとしたその時 横から勢いよく誰かが飛び込んできた。