『良い子のミンナ!

休憩タイムは終了ダヨ☆

さぁさぁ朝礼台ノ前に集マッテ!


これから第1ノ遊戯を始メルヨ☆』




ピエロの声が響いた。


私たち4人はハッとして視線を向ける。


誰からともなく目を身交わせたあと、覚悟を決めて立ち上がった。


その際、横から手を握られる。



「祥」



そのまなざしは、これから恐怖の舞台に上がる前の人間のものとは思えないくらい穏やかで。



「お兄ちゃんがいるからね」



私にしか聞こえない声で囁くと


その指で私の頬をやわく撫ぜ、静かに前へと視線を戻した。


手だけは握られたまま。


温もりを感じながら
どうか誰も傷つきませんように──そう願った。