◇Clown Act◇⇧




背を押され、足を踏みだす。





世界が変わったように景色が動いた。





教室の間隔が均等になり、窓から見えるものすべてが正しく入れ替わっていく。



ガラスに映るピエロ姿の私は、不安と喜色が入り交じったように笑っていた。




「聖者の行進の聴こえるルートを進むかぎり時空の歪みも起きない。絶対にそうだ。少しでも天国と地獄が流れてきたらすぐに言え。引き返すぞ。いいな」


「はいっ」




現役陸上部と元陸上部。



お互いに走り専門で厳しいトレーニングに耐えてきたんだ。



どんなに走ろうと息は切れない。



速度を落とさず階段をおりていく。