◇Clown Act◇⇧



「えっ、な、え?!」


「どうだ」


「変わりました、聖者の行進に……っ!」




肌がざわざわと粟立つ。



明確すぎる変化だった。




「そうか。ならいい。俺は多目的室からある程度の道のりを経てここまで来た。一方お前はここの廊下をただひたすら走っていた。それを加味したうえでの、互いの進める距離の違い、聞こえていた音楽の違い」




若松先輩が自身の頭の中を整理するように言葉を連ねはじめた。




「なにより決定的なのは
俺たちが向いていた"方向"だ」




言いたいことがだんだん分かってきた。