「えっ、な、え?!」 「どうだ」 「変わりました、聖者の行進に…っ!」 肌がざわざわと粟立つ。 明確すぎる変化だった。 「俺は多目的室からある程度の道のりを経てここまで来た。一方お前はここの廊下をただひたすら走っていた。それを加味したうえでの、互いの進める距離の違い、聞こえていた音楽の違い」 若松先輩が自身の頭の中を整理するように言葉を連ねはじめた。 「なにより決定的なのは 俺たちが向いていた"方向"だ」 言いたいことがだんだん分かってきた。