◇Clown Act◇⇧



「う……このままじゃお兄ちゃんとの約束を守れないまま、若松先輩と2人で人生𝑻𝒉𝒆 𝑬𝑵𝑫を迎えることになっちゃう……そんなのいやだっ」




呻いた私を若松先輩が鼻で笑った。




「なんだよ、こんな時まで兄貴のことか。あと地味に失礼だからさっきの言葉取り消せ。俺と最期迎えられるなんて幸せ以外の何者でもないだろうが」


「自意識過剰怖いいい。約束したんですよ。絶対にグラウンドで再会するって」


「文化祭まで一緒にまわってたのかお前ら。どんだけ仲良いんだよ気持ち悪いな」


「暴言吐かないと死ぬんですか!違いますよ、ピエロの放送のあと少しだけ通話したんです」


「はっ、あの状況でのんきに通話なんかできるお前らの気が知れないな。さすがシスコン兄妹」


「お兄ちゃんが心配して掛けてきてくれたんですぅ。そんなこと言わないでください」


「なるほど?ビビりなお前がこうして懸命にグラウンドへ向かおうとしているのは、大好きなお兄ちゃんが待っているからか」


「くっ……その通りだけどなんか腹立つ。私のことはいいのでさっさとこの状況から抜け出しましょう!もう本当に時間ないですって」




急かすように言うと、制限時間のことはさすがに無視できないのか若松先輩はふたたび思考するフェーズへと入ってくれた。