これシンプルに私の足が遅いという説も出てくるのでは…
こんな時にまで実力不足を思い知らされるなんて悲しすぎる。
落ち込みながらも、私はどこか心の隅で謎の噛み合わなさを感じていた。
「若松先輩、その出られないというのは、空間がどこまでも伸びていくような感覚ですか?」
「お前はそうなのか?」
「はい」
「ほう?なら俺は少し違うな。時空が伸びたり戻ったり。進めたと思ったら止まったり。間隔的に変わってきやがる」
私と若松先輩の決定的な相違が出た。
どうやら私のように完全に行く先を塞がれている状態ではないらしい。
進める距離に差が出るのも納得だ。
それなら、お互いにそれぞれ降りかかるこの現象がどうして分岐してくるのか探らないといけない。



