「倒したって…なに?
きみ、襲撃してきた奴のこと殺したの?」
お兄ちゃんがたずねると、イースはニヤリと笑った。
「あぁ殺したさ。せっかくピエロちゃんと結ばれたってのに邪魔してきた挙句怪我までさせてくるもんだからズタズタに斬り裂いてやったよ」
「へぇ。結ばれたってのが聞き捨てならないけど、せっかくなら生け捕りにしてきてくれればよかったのに」
「うわ懐かし!この他の奴とはレベルの違うイカレ節!してその心は?」
「なんだいイカレ節って。かつお節の亜種?そんなの俺が殺すからに決まってるじゃないか。祥を傷つけるものがこの世に存在していいはずがない」
「ハハッ!だとよピエロちゃん!
楽しい兄貴持ったなァ!」
こちらに近づいてきてはお兄ちゃんの背中をバシバシと叩くイース。
叩かれてる当人の「やめてくれないか」と訴える声なんて聞きやしない。



