「お、お兄ちゃん聞いて?最後の戦いに関しては私が出しゃばっちゃっただけなの。
日下部くんはそんな私の意思を尊重して見守っていてくれた。日下部くんがそばにいてくれたから安心してゲームにも挑めたし、結果的にノルマクリアもできた」
「……」
「最後の対戦相手はイース。
けどね、イースは他のピエロと違って意地悪なこととか痛いこととか一切してこなかったの。
たしかに懲りずに口喧嘩はしたけども、ほんとそれだけ。真っ向勝負で勝った私と約束通りトモダチになってくれた」
しどろもどろになりながら説明を加えていく。
この先また一緒に協力してゲームに挑むかもしれないのに、チームなのに、私なんかが原因で決裂してしまうことが嫌だった。
「だから誰も悪くない。悪いのはいきなり襲ってきた男子生徒だよ。あんなイレギュラーに遭遇したらきっとほとんどの人が固まっちゃうに決まってる。まぁお兄ちゃんは分からないけれど…とにかく、今回のことは不可抗力だよ。私は大丈夫だから…お願いお兄ちゃん」
懇願するように言った。
やりようのない気持ちを抱くのも分かる。
私だってお兄ちゃんが一度死んでしまった時は殺意すらおぼえたから。



