「は、橋本さん…少し体動かすね…? 痛かったら言って?」 丁寧な手つきで仰向けにされる。 心配そうに眉を寄せながら私に寄り添ってくれる日下部くん。 泣きそうだ。 自分だって混乱してるはずなのに、いつだって日下部くんは優しい。 「うぅ日下部くん…ありがとう… 怪我はないかい?」 「なんともないよ。 僕よりも自分のことを心配して?」 「だって…日下部くん…」 「怖かった。橋本さんが目の前で傷付けられた…」 私を抱かえる手が小刻みに震えている。 その震えは声からも感じられた。