おぼつかない意識で見つめていれば
のしかかっていた重さがなくなっていることに気づく。
いつのまにか男子生徒は立ち上がっており、少し離れたところで威嚇するようにこちらに牙を剥いていた。
本来なら真っ白だったワイシャツを赤に染めている。
間違いなく血だということは見て取れた。
けど、いきなり襲いかかってくるという行動に理解が追いつかない。
なぜピエロであるイースではなく、同じ学校の生徒である私を狙ったのだろう。
もしかして私もピエロの姿をしているから間違えられた?
すると男子生徒は唖然としているであろう私を見て凶悪に笑った。
「い、言われたんだ、ははっ。ピエロ姿をした女を襲えば…リングをノルマ分すべてくれてやるってな」
「?!」
ピエロ姿をした女
だなんて、あまりに限定された条件におもわず目を剥く。
なにそれ…まるで私をピンポイントで狙わせているみたいな…そんな命令…



