「日下部く…イース……」 声がきちんと出ていたか分からないが、ほとんど無自覚に起き上がろうと動いていた。 ふたりは大丈夫だろうか。 まだ使える右手を床につけば ────パチンッ!!! さっき聞いた何倍も突き抜けるような指を鳴らす音が響き渡った。 顔を持ち上げる。 喉がヒュッと締まるのを感じた。 冷たい業火を纏うような 怒気一色をたたえたイースの姿があった。 その手には、男子生徒とまったく同じ刃物が握られている。 いや、刃物というより…剣?