「祥は、ボクの傷を手当してくれた」
「う、うん」
「それを覚えていてほしかったんだね」
「……うん」
「ボクの記憶に残りたかったんだね」
「物は言いよう」
「うるせぇよ。ここまできたら都合良く解釈させてもらう」
「……」
「まったく、なんて恩着せがましいことか。さすが人間だ。気持ち悪いし自己中心的だ。ボクはキミのことが嫌いだというのに」
「いや、大好きの間違いでしょ」
「自惚れるなよ。ぶさいくピエロ」
なんだこいつ。
気づいてないんだろうか。
普段から鈍い私でも頬が熱くなるくらい
そんな
そんな愛おしそうな顔されたら──



