◇Clown Act◇⇧




「私はね、強欲な人間様ですから。恩着せがましいし変な思い上がりもするんですよ」


「なんだよ急に、気持ち悪いな」


「こんな性悪ピエロにも温度のある血が流れているんだと知った。そんな、一瞬でも心を通わせられたんじゃないかなーっていうあの時間を、イースの体が私と同じように少しでも覚えていてくれたら──」



私より一回りも大きい左手を静かに握る。


抵抗する気がまったく見られない、素直な手。



「めちゃくちゃ嬉しいなって。
そう思ってこのカードを選んだ」



どうだ、呆れただろ。


と、♠のカードを見せびらかす。