「イース」
名を呼べば、ようやくこちらを向いてくれた。
なんで安心してるんだろう。
わからないまま、口を動かす。
「ゲームの続きしよう。指定のマークは?」
交わる視線と共に空気が戻っていく。
「あなたと一緒に死ぬ。だなんて簡単に言いきれない。私は勝たないといけないから」
「……」
「…そのはずなのにね、どうしてかな。あなたの気持ちがすごく流れてきたせいで、さっきみたく断ろうって気持ちが薄くなっちゃった」
不思議なやつだと思う。
ムカつくのに、悲しそうな顔を見せられると胸がキュッとするんだ。
こんなの、ほんの少しでも愛おしく思ってしまった方の負けじゃないか。



