「なにがジョーカーのピエロだ、バーカ。
おまえなんて嫌いだ」
「……」
「ボクの命を勝手に惜しく思うな。
そんなのキミのエゴだ」
「……」
「ゲームにかこつけないと、死んでくれないだろ。ただいつもみたく言うだけじゃ…ダメなんだろ」
「……」
「………ボクと一緒に死んでよ。祥」
ぼそりと言ったのを最後にイースは口を閉ざしてしまった。
傍から聞いたらありえないことを求められている。
すべてを投げ打って命を捧げる覚悟を寄越せと。
そう言っているんだ。
大嫌いで、不細工な、ピエロ女に。
気づけば足を踏み出していた。
太陽の色をまとったピエロの目の前で止まる。



