「私は…あなたを無下に扱おうとなんて思ってない」
「嘘をつくんじゃねーよ。
だったらボクの条件を飲めよ」
「それはできないよ」
「やってみろよ。キミが信じた方のカードにボクの命も一緒に賭けろよ」
「できない。
どうしてそんなことさせるの」
「理由がないとなにもできないのかこの弱虫ピエロ。利用してほしくないなら言えよ。勝っても負けても、ボクと死ぬ覚悟があるって!」
だんだんと支離滅裂になっていく会話。
なのに、どうしてだろう。
だんだんと目の前のピエロがなにを求めているのか伝わってくる。
ルールにつけ込んで、私の心を利用しないと手に入らないものを、必死に訴えているようにしか見えなくて。
ストンと心に落ちてしまえば、張り詰めていた警戒心が無条件に解かれていく。



