「ボクと死んでもらう」
漂う空気が凍った。
意味が分からなくて言い返そうとしたけど、真剣そのものなイースの瞳が、うなずくこと以外許さないといった圧を放っていて声が出なかった。
隣にいる日下部くんも動揺している。
しっかりしないと…
拳を握って怯みかけた心を奮わせた。
「…それは一体どういうこと?
アンタと死ぬって…」
「言葉の通りだよ。深い意味なんてない」
「意味がないって…
そっちの方が怖いんだけど」
「なんだよ?意味がなきゃ一緒に死んでくれないのか?」
じとり、恨めしそうに睨まれる。
唐突な心中を持ちかけられて半ばパニックに陥りかける。
平静を保とうとして口角が歪む。



