◇Clown Act◇⇧




「わかったよ。キミたちの怯え顔を見るのにも飽きてきたし、ボクもそろそろショーに参加しようか。特別ではなく、ピエロの一員であり─」



くっきりとした瞳が私を見た。


蜂蜜色の眼球に四肢を拘束される。




「キミたちの敵であることを見せてあげよう」




──パチンッ


高らかに鳴らされたイースの指に
2枚のトランプカードが現れた。


それを私と日下部くんに見せつけてくる。


ゆったりと眼前に流されるカードの裏表紙が、私の前でピタリと止まった。