「そうだ、大鳳会長のピエロとトモダチになればいいんだ!」
盲点だった。
わざわざ探しに行かずとも、こんなにたくさんのピエロが密集しているのだから誰か1体とトモダチにならせてもらえばいい。
大鳳会長が私たちのグループにしでかしてきたことを加味すればそれくらい許されるだろう。
そう思い、明るい気持ちで前を見れば
ピエロたちの表情が変わっていた。
笑顔が消え、優しさが消え
作り物のようなのっぺりとした表情。
その無機質な視線にぞくりとする。
え……なに…
「残念だったな、祥」
喉で笑う大鳳会長。
バサリと深紅のマントを波打たせ、両手を広げた。
「言ったろう?忠誠心が高いと」
じとりとした嫌味なまなざし。
してやられた。
きっと大鳳会長はピエロたちに何かしら命令を下しているのだろう。
たとえば『自分以外と契約するな』とか。
縛り付ける文言なんていくらでもある。



