画面には『お兄ちゃん』の文字。
「もしもし…」
『もしもし祥、やっと繋がった!
今どこにいるの?何階?大丈夫?』
矢継ぎ早な質問の傍らに、催促をするような天国と地獄が聞こえてくる。
「お兄ちゃん落ち着いてっ、私は大丈夫!
自分のクラスから出たところだよ」
『そっかよかった…。あの放送のあと心配になって電話したけど全然繋がらないから何かあったのかと…』
「ごめんね、着信に気づけなかったみたい。
それよりお兄ちゃん…あの放送どう思う?」
耳に残る悲鳴と爆発音がいまだに頭から離れない。
『…正直俺にも何がなんだか分からない。
けど、いたずらとは考え難い…かな』
血の繋がるもの同士思うことは一緒のようで少しだけホッとした。



