「まじビビるくらいずっとキモくてサイコーだったよ。王の威厳?ってやつ?すごかったなぁ~。ねぇおい、ほっぺた痛かった?どんくらい痛かった?」
「…貴様、バカにしてるのか?」
「ぜんぜーん!滅相もねぇでゴザイマス!腹の座り具合とかどこかのシスコンイカレ王子思い出して懐かしくなっただけだって。そいつ死んじゃったからさ。あれ、生きてたっけ?まぁいいや。ハハッ!つーかさっきの押し問答やばかったな!バカなピエロちゃんに押されてるんだもん、どした王様?調子悪い?ん?ん?」
「殺されたいようだな」
「やめてくれよ~。おーこわこわ。仮にもピエロちゃんのグループにくっついてってる身だからよ、ずいぶんと大胆な邪魔してくれたな~って死ぬほど笑わせてもらったね。ありがとうありがとう!害悪ムーブする王様新鮮でボクは好きだよ☆
ところでさ」
イースの声から色が抜け落ちた。
「うちのピエロちゃん
ずいぶんと泣かせてくれたね」
幻覚だろうか。
イースの纏うオレンジとホワイトの縦縞が
大きくうねった気がした。
まるで空が震えるみたいな。
雲が歪み
灼熱の太陽がメラメラと揺れていて。
見慣れないその背中からは確かな怒りを感じた。
話の通じない、私なんかじゃ敵わない王様から私を庇う。
そんな大きな壁のようだった。



