「ちょっ、ちょっと!」
慌てて窓際まで駆け寄る。
しかし後の祭りだった。
遥か彼方まで飛ばされたリングの姿はどこにもない。
というか広い校庭から小さなリングを探すなんて無謀だ。
破天荒な人だとは思っていた。
だからといって、やって良い事と悪い事がある。
「大鳳会長!なんてことを…!」
「あんなゴミ以下のピエロとトモダチなど願い下げだ」
「それはあなたの意見ですよね?!せっかく、せっかく…若松先輩が体を張って…」
「あぁ、ぼくの意見だ。
ゴミなど君に身に付けさせたくない」
「なっ……」
横たわるジョーカーを見やる。
頬には、一生消えない傷。



