────ゴギンッ!!!
鈍く硬い音が、教室の中心から響いた。
続いて聞こえたのは
ドサリという、なにかが倒れる音。
目の前の光景に言葉を失った。
「"若松が意気地の無い男だったら仲間のピエロを奪う"。そうだったよな?クーピー」
我が校の王が
ピエロの首をへし折った。
絶命した体に語りかける声色は
重く、低く。
光の無い目が揺れていた。
「では、若松のどこが意気地の無い者に見えたのか、言ってみろ」
あらぬ方向に首を曲げ、白目を剥いて泡を垂らすクーピーに問いかけ続ける大鳳会長。
無慈悲に下された死の鉄槌。
温度を感じない猟奇的な表情。
一瞬のうちに一人のピエロを殺してしまった王様。
彼の纏うものすべてが恐ろしかった。



