◇Clown Act◇⇧




「No.53、No.13

おめでとう。

ふたりとも合格だよ。

素晴らしいショーを見せてくれたね。

ここまで潔の良いニンゲン

はじめてだった。

どいつもこいつもボクを舐めて

それでいて意気地無し

ばっかだったから」




クーピーは上機嫌に語る。


きっとその"意気地無し"たちをあらゆる惨いゲームで痛めつけてきたのだろう。


改めて思う。


フィムのように平和主義なピエロなど本当にごく僅かなのだと。


まだ少数のピエロとしか関わっていなくても、直感で確信できてしまった。



「きみたちと

トモダチになってあげる

さぁ、リングを取って?

ほらピエロちゃんも

ジョーカーに嵌めてきておいで」



催促され、そそくさとクーピーのそばを離れた。


若松先輩の足もとに転がっているリングを拾おうと手を伸ばす。



「ピエロちゃん

終わったら戻ってきてね」


「え…」


「なんで?って顔しないでよー

醜いピエロはボクが

もらってあげることにしたの」



にんまり目を細めて私をじっとり
見つめるクーピー。


どういうことなの。


もらってあげるってなに?


私は敵の仲間になんて絶対なりたくない。


ブサイクだって汚くたって


役立たずだって


私は、私は




「はやく

ボクのピエロちゃん」




若松先輩のピエロ──



その刹那だった。