「とはいえ、キミのその
人間が持っている
泣いて喚いて
汚らしい部分をひとつも
隠さない姿、嫌いじゃないよ
みっともなくて愛おしい」
クーピーは私の目の前にしゃがみ、そうっとのぞきこんできた。
どこか興奮しているようにも見える双眸がすぐ近くにくる。
幼い顔が、不気味に笑った。
「やっぱりかわいーや
おもちゃに欲しいな
───橋本 祥チャン」
心臓の音が、全身に大きく響く。
どうして…私の名前……
すると、クーピーはその手にふたつの
リングを出現させた。
また手品。
そしてそれを、若松先輩と大鳳会長のほうへ放り投げた。
──カラーン
音を立てて転がったリングが窓から注がれる太陽の光に反射する。



