◇Clown Act◇⇧





「とはいえ、キミのその

人間が持っている

泣いて喚いて

汚らしい部分をひとつも

隠さない姿、嫌いじゃないよ

みっともなくて愛おしい」




クーピーは私の目の前にしゃがみ、そうっとのぞきこんできた。


どこか興奮しているようにも見える双眸がすぐ近くにくる。


幼い顔が、不気味に笑った。




「やっぱりかわいーや

おもちゃに欲しいな

───橋本 祥チャン」




心臓の音が、全身に大きく響く。


どうして…私の名前……


すると、クーピーはその手にふたつの
リングを出現させた。


また手品。


そしてそれを、若松先輩と大鳳会長のほうへ放り投げた。


──カラーン


音を立てて転がったリングが窓から注がれる太陽の光に反射する。