手のひらに視線をおろす。 何もできないから汚れてきた手袋。 慌てふためいた挙句、血だらけの頬に手を添えることしかできなかった。 オープニングアクトで犠牲になった生徒たち、毒で倒れたお兄ちゃん、私のためにキズモノになった若松先輩。 私は──役立ず。 心のどこか暗い部分で絶え間なく渦巻いていた気持ちを引きずり出されたようだった。