「おれだけの、ぴえろ」 キズモノになったってこの人は変わらない。 触れて、見つめられ そう強く思い知らされた。 なにかが決壊したみたいに抱きしめられる。 耳元では私にしか聞こえないくらいの声で すきだ、と絶え間なく続けられた。 感じたことのない熱いものが全身をめぐる。 じくじくと腫れたみたいに胸の奥が脈動して止まらない。 なに、これ… 「若松先ぱ」 熱をもたらしてくる張本人の名を呼びかけた時 ───バシャッ!!! 冷たいものが頭上から勢いよく被せられたのだった。