◇Clown Act◇⇧



本当についていないと思う。



危惧していたことがすでに起きていた。



自らピエロを殺しにいく、そんな異常な人間。



いくら生徒側であっても絶対に遭遇したくなかったのに。



奇しくもそれが大鳳会長だったなんて。



王様は、ピエロが指を鳴らして変身させた聖杯の水を被り、大きく大きく息を吐いた。



持ち上げられたその顔には



一生消えない傷が残っている。



だが承知の上だとでもいうふうに、ギラギラとした眼光は消えることはなかった。



急いで若松先輩を見る。



端正な横顔は、難しい色を浮かべて固まっていた。



当然だ。あんなものを見せられたあとだ。



若松先輩……