本当についていないと思う。
危惧していたことがすでに起きていた。
自らピエロを殺しにいく、そんな異常な人間。
いくら生徒側であっても絶対に遭遇したくなかったのに。
奇しくもそれが大鳳会長だったなんて。
王様は、ピエロが指を鳴らして変身させた聖杯の水を被り、大きく大きく息を吐いた。
持ち上げられたその顔には
一生消えない傷が残っている。
だが承知の上だとでもいうふうに、ギラギラとした眼光は消えることはなかった。
急いで若松先輩を見る。
端正な横顔は、難しい色を浮かべて固まっていた。
当然だ。あんなものを見せられたあとだ。
若松先輩…



