『大鳳サン大丈夫かい?』
『ちょっと待ってね。今カード出すカラ』
おもわず驚愕した。
敵側のピエロたちが大鳳会長に目に見えて懐いているのだ。
すると、そんな私の心情が漏れていたのか、1体のピエロがこちらを振り返った。
『この人...…大鳳サンは、ボクらみたいな下っ端にいじわるをするやつらを倒してくれたんだ。特に体育館のやつら。あのピエロたちは最悪ダッタ。だから大鳳サンはヒーローなんだ。おかげでボクらはこうして自由に動けている』
心の底から感謝している。
そんな口調で言い切ると、ピエロはヒーローへと向き直った。
体育館のやつら...…?
胸に引っかかりを覚えると、横から日下部くんが
「会長だったんだ……」とつぶやいた。
それにハッとする。
第2体育館で死んでいた4体のピエロ。
まったく同じ殺され方をしていた彼ら。
つまり──
「ハハァ、やっぱりあの王様、やばいやつだったね」
イースが口角を上げて言った。



