◇Clown Act◇⇧





「ボクの右手にご注目。

ここに1本の

赤いクレヨンがあります」




手品のように滑らかに出現したのは


幼稚園のころ誰もが使っていた
なんの変哲もないクレヨン。


ごくりと唾を飲む。




「今からキミたちが

することは簡単」




クーピーは、クレヨンを指先で持つと


自身の左側の唇の端に


延長線みたく、赤を引いた。


それはまるで片口が裂けているかのよう。