私たちの様子をつまらなそうに見ていたクーピーが、緩みきった空気を裂くように口を開く。
「ねー、もういい?
待ちくたびれたよ
早くボクと遊ぼう?」
アンニュイなトーンの中には、あきらかな険が混ざっていた。
苛立っている。
ふたりにはあまり気を逆撫でることをしてほしくない。
そのときだった。
とろんとしたクーピーの瞳が私を捉えた。
体が竦む。
「ねーねー
訊くの忘れてたけど
キミたちの
グループナンバー教えて?」
若松先輩でいう
「首すじ見りゃ分かんだろうが」な質問を
このピエロもしてきた。
そういう規則でもあるのだろうか?
気を逆撫でるだろうから揚げ足を取るようなことは口に出してほしくないのに、我が校の王様は当たり前のように言ってのける。



