「まるで映画のワンシーンのようだったな。
橋本くんの妹さんとは恋仲か?」
「いいや、俺の一方通行だ」
「なに!?しかし口づけを交わしていたよな?!」
「ピュアボーイ様は黙ってろ。あれくらいしないと気づかねぇのろまピエロなんだよ」
「じゅ、順序が違うのではないか…?」
「さてな。そんなもん関係ねぇな。
かわいいだろ、うちのピエロ」
「………」
何事もなさそうに戻ったジョーカーは王様とのんびり会話なんか始めてしまう。
ふいに、こちらに移された大鳳会長の鋭い視線に意識を捕えられる。
いや、囚われる。
怖い人だ。
目が合うだけで呑まれてしまいそうになるんだもの。
まるで標的にでもされたような心地になった。



