「ボクはイタズラが好き
その中でもラクガキが
いちばん楽しいんだ~」
小さな両手の中に光るものが出現した。
それは、ふたつのナイフ。
なんだか嫌な予感がした。
「まずはこれ、あげる」
クーピーはナイフを回転させ、持ち手の部分をふたりに差し出した。
若松先輩と大鳳会長はどちらともなく黙ってそれを受け取る。
「じゃーこれから
"ラクガキごっこ"して
遊ぼーか。
ボクが出した
お題に合わせて
ラクガキを描いてね」
描く?
気づけば鳥肌が立っていた。
ふたりの手にあるのはペンでも
クレヨンでもない。
一本のナイフだ。
どんどん加速する鼓動にさらさせながらクーピーを見れば、その目には残忍さの欠片が覗いていて…
「キャンパスは
───キミたちの顔」



