◇Clown Act◇⇧



「おや、橋本くんがいないじゃないか?」


「今は休戦中だ」


「そうか……なかなかに酷いことをするピエロもいるからな。心中お察しするよ」




大鳳会長はこちらの事情を察してくれたのか、しおらしげに言うと、目つきを変えて教室内のピエロを見た。




「アレもなんだか嫌な匂いがするな」


「まぁな。だから悩んでいたんだが……」


「よし、行こうじゃないか。どちらが無事にあのピエロとトモダチになれるか勝負だ若松。ぼくの仲間にならなかったこと、後悔させてやる」


「はぁ?!なにを勝手に……!」




怯むどころか挑む気満々で教室に足を踏み入れた大鳳会長。



たったひとり先を征くその背中は王の風格だった。




「あぁくそ!お前ら、危険だから絶対に入ってくるなよ!」




腹を決めたのであろう若松先輩は、勢い良くその背中を追った。