「おや、橋本くんがいないじゃないか?」
「今は休戦中だ」
「そうか…なかなかに酷いことをするピエロもいるからな。心中お察しするよ」
大鳳会長はこちらの事情を察してくれたのか、しおらしげに言うと、目つきを変えて教室内のピエロを見た。
「アレもなんだか嫌な匂いがするな」
「まぁな。だから悩んでいたんだが…」
「よし、行こうじゃないか。どちらが無事にあのピエロとトモダチになれるか勝負だ若松。ぼくの仲間にならなかったこと、後悔させてやる」
「はぁ?!なにを勝手に…!」
怯むどころか挑む気満々で教室に足を踏み入れた大鳳会長。
たったひとり先を征くその背中は王の風格だった。
「あぁくそ!お前ら、危険だから絶対に入ってくるなよ!」
腹を決めたのであろう若松先輩は、勢い良くその背中を追った。



