「ジョーカーくん、あいついけば?」
「かまわないが、あのピエロ…ナイフ持ってないか?」
「致死率100%毒殺空間よりマシでしょ」
「まぁ死体も転がっていないしな…」
知らぬ間に若松先輩とイースが前向きな方向で話を進めている。
非常にまずい。
あのふたりだけで話し合わせてはいけない。
若松先輩はストッパー役に見えてゴリゴリのアウトローだ。
ていうか待って、ナイフ!?
急いで確認すれば、たしかにピエロの手にはナイフが握られていた。
子どものようなルックスをしているが、だからといって軽い気持ちで挑んではいけないということは火を見るより明らかだった。
やめておこう。
ピエロは三者三様だとフィムは言っていた。
きっと他に穏便にトモダチになってくれるピエロはいるはずだ。
「日下部くん、ここはスルーしよう」
「そうだね」
うなずき合い、若松先輩にもその意を共有しようとした時だった



