「先ほどのシャルドの件についてだ。
お前、すべてを分かっていたように見えたな」
「はてなんのことやら」
「あのイカれ王子はどんなトリック返しをかましてシャルドに毒林檎を食わせたんだ」
「それはネタバラシが聞きたいってこと?」
「あぁ。舞台役者がどちらもダウンしちまったからな」
「ま、それはそうだけど。ちなみにジョーカーくんはどこまで分かったんだい?」
「イカれ王子が毒林檎を選んだところまでは分かった。愕然としたよ」
「……」
「でも俺はピエロでも奇術師でもない。あいつがシャルドにどう毒林檎を食わせたのかずっと気になっていたんだ」
若松先輩の質問の意味が分からなかった。
"どう毒林檎を食わせたのか"
だなんて、そんなのまるでお兄ちゃんが意図的に画策したみたいに聞こえる。
「あの…シンプルにシャルドも毒林檎を選んでしまっただけでは?ほら、運試しって言っていましたし…2/3の確率なら毒を引き当ててもなにもおかしくないですよね」
そろりと挙手する私に、若松先輩とイースは目を見交わせてため息をついた。
はてなマークの浮かぶ脳裏にハッとよぎる。
お兄ちゃんがシャルドにぶつけていた言葉たちに妙なものがあったことを。
「まぁいい。ボクが代わりにネタバラシしてあげるよ。仲間を殺してくれたお礼にね。さ、ほんの少しの休憩タイムといこう」
するとイースはのんきにその場に腰を下ろした。
キミたちも、と目で言われ
私たちは誰からともなく床に座る。



