◇Clown Act◇⇧



「正直、シャルドの相手に選ばれた時点で死ぬことは分かってた。可哀想だなって。キミまで巻き込まれたのは予想外すぎて笑えたけどね」


「最低……」


「最後まで聞きなって。でもその顔のペイントのようなマガイモノじゃない、本物の涙を流しているキミを見たとき……不思議とホッとしたんだよ。イカレお兄ちゃんが死ななくて良かったなって」




くちびるを擦り寄せられる。



目もとにペイントされた涙のマークに。




「キミは優しい嘘の笑顔は見せるのに、涙は本物なんだね。嫌いだなぁ……ちぐはぐで、ピエロらしくない」


「私は……ピエロじゃない……」


「フフ、そうだね。あーあ、殺したいなぁ。キミはピエロじゃないんだもん。殺してコッチ側に引きずり込んでやりたい」




2本のひとさし指が私のくちびるの両端に触れる。



そして無理やり持ち上げられる。



きっとイースの瞳に映っているのは
ニッコリと笑うピエロ。