「正直、シャルドの相手に選ばれた時点で死ぬことは分かってた。可哀想だなって。キミまで巻き込まれたのは予想外すぎて笑えたけどね」
「最低…」
「最後まで聞きなって。でもその顔のペイントのようなマガイモノじゃない、本物の涙を流しているキミを見たとき…不思議とホッとしたんだよ。イカレお兄ちゃんが死ななくて良かったなって」
唇を擦り寄せられる。
目もとにペイントされた涙のマークに。
「キミは優しい嘘の笑顔は見せるのに、涙は本物なんだね。嫌いだなぁ…ちぐはぐで、ピエロらしくない」
「私は…ピエロじゃない…」
「フフ、そうだね。あーあ、殺したいなぁ。キミはピエロじゃないんだもん。殺してコッチ側に引きずり込んでやりたい」
2本の人差し指が私の唇の両端に触れる。
そして無理やり持ち上げられる。
きっとイースの瞳に映っているのは
ニッコリと笑うピエロ。



