◇Clown Act◇⇧



「ピエロちゃん」


「もうなんなの!
お喋りはいいからイースも探して……」




長い腕が私に巻きついた。



強く抱きしめられる。



オレンジの縦縞衣装から甘い柑橘系の匂いが香った。




「な、なに……ちょっとイース……?」




戸惑いながら顔を上げれば
蜂蜜色の瞳が私だけを映していた。



気持ち悪いと思う。



このピエロ、世界のすべてに興味が無さそうな風体をしているくせに、私を見つめる時だけはその瞳にしっかりと色が浮かぶのだ。




「イカれお兄ちゃん、助かってよかったね」




嘘みたいに優しい声で言われ



頬にキスをされる。