◇Clown Act◇⇧



「ところでフィム
キミは重大なことを犯したね?」




イースの言葉に、フィムから表情が消えた。



重大なこと……?




「ピエロには厳しい決まりがあるんだ。助言はいいが、命を助けるのはご法度。ボクらはあくまで敵だからね。余裕で万死に値するんだけど、フィム、どうする?」




万死に値するって……そんな……



ハッとする。



敵の命を救ってはいけない。



なのにフィムは♥のカードの能力を知っていてなお、それを持つ者を訊きだした。



あんなに思い詰めたような表情をしていたのは、ピエロの決まりに反することだったから?




「フィム……」




呼べば、フィムは私を見ることなく立ち上がる。



そしてイースに向き合った。




「ショウを愛しているのは王子くんひとりだけじゃない。オレも同じだ」


「……」


「オレがしたくてやったことだ。ショウの涙を拭うことができるなら、オレは命なんていらない」


「へぇ、それがキミの感想?」


「あぁ。なんとでも報告すればいいさ。オレはショウを愛してる。なにがあろうと味方だ。その事実だけあればどうだっていい」




2体のピエロが睨み合う。