私は飛び出した。 その時なにを叫んでいたのか覚えていない。 信じられないくらいの速さで舞台に駆け上がる。 「お兄ちゃん!お兄ちゃん!いやぁぁ!」 蒼白の顔を真っ赤な血で染めたお兄ちゃん。 どれだけ揺らしても瞼を開けてはくれない。 王子様は永遠の眠りについてしまったのだ。 信じられなかった。 お兄ちゃんが、お兄ちゃんが…っ!!